神奈川県中山駅の歯医者さん、ひだまり歯科医院です。
今回のテーマは「銀歯を白くするための方法」です。
以前までは、詰め物や被せ物を使用する際は銀歯が一般的でした。
しかし歯に対する審美性が高まってきた近年では、審美性の低い銀歯を希望する人は減少傾向にあります。
このため既に銀歯を使用している人の中には、その銀歯を白くしたいと考える人も少なくないでしょう。
とは言え、人工物である銀歯をホワイトニングするのは不可能で、方法としてはセラミック治療になります。
先に結論を言っておくと、銀歯を白くするための方法はセラミック治療しかありません。
現状、「歯を白くする方法」としては次の3つの方法が挙げられます。
ホワイトニング
ホワイトコート
セラミック治療
ホワイトニングは天然の歯にしか効果がないため、銀歯をホワイトニングすることはできません。
ホワイトコートは歯のマニキュアですが、やはり人工物である銀歯には効果がありません。
銀歯を白くするための唯一の方法が、最後3つ目のセラミック治療になります。
銀歯を白くする唯一の方法がセラミック治療です。ではセラミック治療とは何かと言うと、
正確には「銀歯を白くする治療」ではなく「銀歯をセラミックに交換する治療」です。
つまり現在使用している銀歯の詰め物や被せ物を、セラミックの材質のものに交換するわけです。
セラミックは銀歯と違って白くて美しい見た目をしているので、
セラミック治療に詰め物や被せ物の見た目を美しくすることができるのです
ただし、セラミック治療によって変わるのは詰め物や被せ物の色だけではありません。
銀歯は「銀」という名前から分かるとおり金属が材質となっていますが、
セラミックの材質は「陶器」であるため、詰め物や被せ物の材質そのものが変わることになります。
そして材質をセラミックに変えることは、見た目だけなくいくつかの点においてメリットがあります。
詰め物や被せ物の材質を銀歯からセラミックに変えることで、以下の4つのメリットがあります。
見た目が美しくなる
今回のテーマでもあるように、セラミックの最大の特徴は審美性の高さです。
ただ白いだけでなく天然の歯に近い光沢も持っており、
特にオールセラミックは見ただけでは天然の歯と見分けがつかないほどの美しさを誇ります。
二次虫歯を予防しやすくなる
セラミックは銀歯と違って表面がツルツルした感触になっています。
このためプラークが付着しにくいですし、長年使用しても劣化することがありません。
さらに接着もしっかりしているため、銀歯に比べて格段に虫歯の再発が起こりにくくなります。
長持ちする
銀歯もセラミックも人工物である以上、永久に使用できるわけではありません。
しかし寿命はセラミックの方が長い上に、セラミックは長年使用しても変色することがありません。
ちなみに銀歯は一般的に5年ほどが寿命なのに対して、セラミックの寿命は10年以上とされています。
金属アレルギーの心配がない
陶器であるセラミックは金属を使用しておらず、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
ただしこれについては全てのセラミックが該当するわけではないので注意が必要です。
セラミックにはいくつかの種類がありますが、その中のメタルボンドにおいては一部金属を使用しています。
セラミックは銀歯に比べて上記のようなメリットがあり、
単に審美性が高いだけでなく機能性においても優れていることが分かります。
しかしメリットがある一方で、セラミックには以下のデメリットもあります。
費用が高い
詰め物や被せ物をセラミックにすることは審美目的を兼ねているため、
セラミック治療は審美治療に含まれます。
このため健康保険が適用されず、銀歯に比べると費用が高くなります。
「欠け」や「割れ」が起こる
陶器であるセラミックは単純な強度においては銀歯に劣ります。
このため、あまり強い力で噛んでしまうと欠けたり割れたりすることがあります。
最も、最近のセラミックは強度も優れており、特にジルコニアセラミックは硬すぎると言われるほどの硬さです。
いかがでしたか?
最後に、銀歯を白くするための方法についてまとめます。
1. 歯を白くする方法について :ホワイトニングなどの方法があるが、銀歯を白くするならセラミック治療
2. セラミック治療とは :詰め物や被せ物をセラミックに交換するための治療
3. セラミックのメリット :見た目が美しくなる、二次虫歯を予防できる、長持ちするなど
4. セラミックのデメリット :費用が高い、欠けたり割れたりすることがあるなど
これら4つのことから、銀歯を白くするための方法が分かります。
銀歯自体を白くすることは不可能ですが、
銀歯をセラミックに交換することで詰め物や被せ物の見た目を美しくできます。
さらにセラミックは審美性だけでなく、機能性においても高い優秀な材質です。
ただしその反面、費用が高いなどのデメリットがあることも事実なので、
セラミック治療を希望する際はメリットとデメリットを把握した上で決断してください。